PDエアロスペース

PDエアロスペース

「空港発、宇宙行きの再使用型スペースプレーン」
民間主導で宇宙飛行機(スペースプレーン)の開発を行う名古屋発宇宙ベンチャーのPDエア ロスペース株式会社は、完全再使用型有人サブオービタル機「PEGASUS(ペガサス)」を 用いた宇宙旅行サービスを計画している。

同社が開発している機体は翼を持ち、滑走路を用いて水平に離発着する航空機と同じスタイ ルの宇宙輸送システムだ。
ジェット燃焼とロケット燃焼を1つのエンジンで切り替えて作動させる「燃焼モード切替エン ジン」を用いることで、一般の空港で離発着が可能だという。

機体の全長は32mで、最大8名(うち2名はパイロット)の乗客を乗せることができる。
機体は離陸後、空気が十分にある高度15kmまでジェットエンジンで上昇し、高高度の大気 が薄くなってきた段階でロケットエンジンに切り替える。その後エンジンを停止させ、高度 80kmに到達したところで4分間無重力状態を体験し、再び地上に戻ってくるというスケジュ ールを予定。
地上を出発し帰還するまでにかかる時間は全体で90分と見込まれている。

現段階でのツアー料金は1人あたり3,500万円と公表されているが、将来的には、誰でも気軽 に宇宙旅行ができるような価格帯でのサービス提供を目指しているという。
同社はまず、無人サブオービタル飛行で微小重力実験および高高度大気観測を実施する計画 で、2030年4月以降に商業運航を開始する予定だ。

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